困難のときにやってはいけないこと

パウロは、百人隊長と兵士たちに、「あの人たちが、舟にとどまっていなければ、あなたがたは助からない」と言った。(使徒言行録27:31)

人生は必ずしも公平ではありません。あなたを苦しませるか、あるいは成長させ得る問題や困難、痛みがあるでしょう。それらを通して成長するか、諦めてしまうか。 神のイメージに近づくか、頑固になって何も聞き入れなくなってしまうか。 問題にどう向き合うか、反応するかはあなたの選択です。 あなたはどうしますか?

実は困難に直面しているとき、「あなたに対して起きること」は「あなたの中に起きること」ほど重要ではありません。永遠につながるのは、状況ではなくあなたの性質です。

聖書の使徒言行録27章を読むと、苦難の時にやってはいけない3つのことが書かれています。

1. 流されるな

船はそれに巻き込まれ、風に逆らって進むことができなかったので、わたしたちは流されるにまかせた。(使徒言行録27:15)

地中海の真ん中、パウロと囚人たちが乗った船がローマに向かっていた時のことです。天気が悪く、14日間も太陽が出ていなかったとき、我慢が限界となり、船をコントロールすることをやめてしまいました。そして波に吹かれるまま海を漂い始めました。

困難に直面すると、「人生どうにでもなれ」と、流されてしまう人もいます。そんな彼らには人生におけるゴールや目的、情熱や夢はありません。そんな態度を「惰性」といいます。 惰性に任せてしまう人生では、下り坂を下って行ってしまうことが問題なのです。人生はキツイです。ただ「難しいから」と言って、あなたの夢や情熱を諦めないでください。

なぜ困難に直面すると流されてしまうのでしょうか?

  • 弱い土台—「神の言葉」に基づかない人生において、嵐があなたを破壊します。砂の上に建てた家のようにです。(マタイ7:24-27)

2. 放棄するな

しかし、ひどい暴風に悩まされたので、翌日には人々は積み荷を海に捨て始め(使徒言行録27:18)

船乗り達は舟を軽くする必要がありました。それで彼らは積み荷を舟の外に捨てました。それから船具や食料をです。嵐があまりにひどかったので、必要なものを捨ててしまっていたのです。

人々が抱えている嵐やストレスが限界値に到達すると、心が健康なときは捨てたり無視したりなんかしないような価値あるものや人々との関係を捨ててしまう傾向があるようです。例えばあなたの周りに「忙しすぎるから結婚はあきらめる」「進学するために夢を諦める」だとか「私の病気はもう治らないだろうから治療をやめてしまおう」と言っている人はいませんか?

神はこのように言っています。「船に留まっていなさい!」と。あなたの結婚生活はもう終わってしまったのですか?「離婚は考えていない。関係修復のためには何か手立てがあるはずだ」と言ったことがありますか?もしそうでないのであれば、あなたはいつも諦めるよう誘惑されています。鍵を捨てないのであれば、あなたは神があなたに持ってほしいと願っておられる性質を高めるチャンスがあります。
神は状況も、人の人格も変えることができます。神はあなたを変えることができます。私は個人的な経験から、困難から逃げることは神が求めていることではないと学びました。神はあなたが学び、成長し、キャラクターを高めることを求めておられます。そして神はいつもあなたの側におられます。

3. 失望するな

ついに助かる望みは全く消えうせようとしていた。(使徒言行録27:20b)

14日間もの暗闇のあと、船の道具や食料すべての積み荷を捨ててしまった後、その船に乗っていた人々はとうとう最後の希望をも捨ててしまいました。しかし彼らは一つのことを忘れていました。嵐の中にいても、神が働いている、ということを。病のときにも、神がいる。失業中でも、神がいる。貧困や飢餓にあっても、神がいる。
神はあなたを見捨てません。あなたがそう感じなくても、あなたが神から遠く離れていると感じていても。ヨハネの福音書14:18で、イエスはこう言っています。「わたしは、あなたがたをみなしごにはしておかない。」 あなたは神の目にかなって特別であり、あなたを何かの犠牲にすることなどありません。

なぜ私たちは試練の時、絶望してしまうのでしょうか?

  • 困難のときに神にフォーカスしていないから。(ヘブル12:2)
  • 希望のない終わりにぶつかった時「神は、永遠の希望を与えることが出来る」信仰が亡くなってしまうから。しかし、ヨブ記を読んでみましょう。彼は大きな悲劇の最中にいるにも関わらず、このように神への信頼を表現しています。(ヨブ記19:25-28)
  • 「自分の人生を完璧にコントロールできる神の力」を無視しているか、理解していないから。しかし神はあなたが経験している「死の谷を歩くような絶望」の中でも共に歩んでくださっているのです。(詩編23:1, 4)

神はあなたが嵐のなかにいても、共にいてくださり、助けてくださいます。
神は、あなたが、神様ご自身を信頼するかテストしているのです。

希望のない終わりか、終わりのない希望か。それは、あなたの選択です。

あなたが神を信頼するなら、嵐の最中にあっても、神があなたの「希望のない終わり」を「終わりのない希望」に変えてくださいます。ヨブの態度が最高の例です。
彼の痛みや苦しみが最高潮に達し、その事態を見かねた妻が「神を呪って死になさい」とアドバイスしたときでさえも、それを拒みました。

彼の妻は、「どこまでも無垢でいるのですか。神を呪って、死ぬ方がましでしょう」と言ったが、ヨブは答えた。「お前まで愚かなことを言うのか。わたしたちは、神から幸福をいただいたのだから、不幸もいただこうではないか。」(ヨブ記2:9-10)

この話は、私たちが苦難の時に神様をより頼むとき、神様は何をすることができるのか、を示す最高の例です。神様は希望のない状況を、終わりのない希望へと変えることができます。

Isikeli Mataitoga